難民でスウェーデンに来た人たちから知ったこと、感じること

スウェーデンは難民を大量に受け入れた国です。私の住む田舎町でも、多くの元難民の方々が暮らしています。

スウェーデンの人たちは多分彼らを尊重して、色々聞いたりしない面もあるんじゃないかな?と思うことが多いです。夫の会社には難民で来てる人たちが働いていないので知らないこともいっぱいらしく、私が学校で聞いた話とかをするとびっくりされることもあります。

今日はそんな話をちょっと書いてみたいと思いました。

意外!キリスト教の教会に行くイスラム教信者たち

私の住む田舎町の1番すぐ近くの都会には、大規模なモスクが建てられると結構前にニュースで騒がれていました。

イスラム教信者の友達は日曜にスウェーデンのキリスト教の教会へ行っていると言っていて、彼が言うには祈る場所という意味ではそれがキリスト教の教会であっても神聖なところとして意味を成すそうです。そういう考え方でキリスト教の教会へ行くイスラム教信者も少なくない、と聞いて驚きました。

スウェーデン語の学校SFIと謎の第2の学校?

スウェーデンに住むと、税金でまかなわれている語学学校(SFI)に個人ナンバーをゲットしたら通えるようになります。まぁそうは言っても個人ナンバーを管理するところの仕事がゆったりなので、学校は融通してまだナンバーを得られていない状況の生徒も受け入れていたりといった感じです…。

私はこちらで暮らす前からこのSFIのことは知っていたのですが、難民でスウェーデンに来ている人たちはSFIの後に塾みたいな別の学校に行ってさらに勉強するそうで、そのことは全く知りませんでした。こちらに来て中東から来てる人たちと友達になって、初めて知ったことです。

アフガニスタンから来た友達の話だと、午前中はSFIに通って一旦帰宅して昼食を取るとその第2の学校に行き、帰宅は16:00〜17:00くらいらしいです。先生がどんな授業してるのかとか私は知らないけれど「いいな〜」、なんて最初の頃は思っていました。(難民で来てない人は通えない学校だそうです)

そしてSFIとこの第2の学校にちゃんと通うと彼らはお金が貰えるという話。これまたいくら貰えるとか、私は聞いていません。

P」の発音ができないアラビア語話者

不思議だなと思うのが、アラビア語が母国語の人たちはみんな「P」の発音ができず、「B」で発音しちゃうそうです。本人たちが言ってました。でも私が聞いている限り、全て「B」で発音してる感じはしないけどなぁ〜なんて思ったり。

ついでに書いておくと、私たち日本人には「R」はかなり巻き舌しなきゃならないので難しいです。英語の「R」の巻くレベルではないので、慣れないと苦戦します。笑

さらに「å」(オアみたいな感じ)、「ä」(エーに近い音)、「ö」(オとウの間になるのかな?)などの複雑な発音はほんっと、聞き取ってスペルにする際は大変です!

ファストフード店での出来事

今日ランチを持ってこなかった私は、Sibyllaというファストフード店でランチにしました。スウェーデンのファストフードだと私はMAXかマクドナルドが好きなんですけど、私の住んでいるところにはありません〜。涙

ファストフードと言っても、ベジタリアン向けのメニューもあるのでそんなに体に悪いイメージはないです。フィンランドに行った時も、マックのパンが雑穀系っぽいやつだったのを覚えています。

Sibyllaのこのお店の店員さんはだいたい中東系のおじさん。でもペラペラとスウェーデン語を上手に話しています。そしてとっても感じが良い!!!

今日は来ていた子供のお客さんとジョークを交えて話していました。それを聞いていて、すごいなぁと感じました!スウェーデンに何年いるのかわからないけれど、きっといっぱい勉強したんだろうな…とおじさんを見ていて感じましたね。

元難民のクラスメイトたち

今のクラスはSFIではないので、かなりみんなきちんと授業を受けている生徒ばかりです。(スウェーデンの授業の受け方をすでに学んでいる人たちって感じ!)

が、SFIの初級のクラスとかだと「勉強をする」「授業を受ける」「教えてもらう」ということのマナーが全くわからない人も多くて、先生も大変だそうです。授業中に歌を大声で歌い出す生徒もいれば、電話が鳴ってそのまま大声で話し出すとか…。

私がいたクラスでも授業中にペラペラと平気で友達とお喋りしたり、指されてないのに大声で回答したりするクラスメイトはいました。先生がその度に「静かにして!今はあなたに聞いてない!」とか言ったり。その場にいると結構びっくりします。笑

あと誰か他のクラスメイトが間違った回答をすると超大声で「Nej! (No!)」と叫んだり。叫ばれたロシア人の私の友達は爆笑していました〜。ツッコミきつすぎ!

突然泣き出した友達

先週、いつもの私の仲良しメンバーでランチをしようとしたら珍しく「私も混ぜて!」と1人のイラクから来ているクラスメイトが言いました。「もちろん!」と楽しく食事していたのですが、突然彼女がわーんと泣き出したのです。

私はその時フィリピン人のクラスメイトと話していて何があったのかわからなくて「どうしたの?!」と聞いたらラトビア人の友達が彼女に家族のことを聞いたところ、亡くなった弟のことを思い出して号泣してしまったとのこと。彼は首に爆弾が当たって亡くなってしまったそうです。

どうやって気持ちをわかってあげようとしても、そんな経験はないので計り知れません。何か言えば薄っぺらく聞こえるし、実際そういう話を聞くと、ただただ寄り添うしかできないのです。

彼女に今のスウェーデンの暮らしはどうかと聞いたら、勿論幸せだけれど他の家族はドイツに住んでいたりバラバラなのが辛いと話していました。難民たちは移り住む国を選べず、家族だからって必ずしも同じ国や同じ都市に住めるわけではないそうです。

「移民」が巻き起こす問題、そしてスウェーデン人の受け止め方

スウェーデンの大都市では元難民(大まかに言う場合「移民」)による犯罪は度々問題になります。

私の住んでいるところではそういった話はほぼ聞いたことがないし、とても温厚でスウェーデンに馴染もうとする人たちが多い印象です。

私は難民ではないけれど「移民」ということであれば、同じくくりになります。以前、今のスウェーデン国王が「私も移民の子孫です」と言ったっていう話を聞きました。

スウェーデンは多様性を重要視する国なので、移民で溢れかえっていてもそれが移民だから問題とかいう判断をしない人が多いです。(もしそう思っていても、絶対大っぴらに言わないと思います。日本人と同じように調和を重んじる国民性なのです…)

当たり前の暮らしに感謝

こういう経験をしている人たちを目の前に、本当に私は日本で生まれて豊かな暮らしをしてこれて、そして今も夫の国スウェーデンで豊かな生活を送れていることに感謝しなければならないと痛感しました。

なかなか日本で暮らしていると実際に戦争や紛争を体験している人と話す機会は少ないし、ましてやそれが全く文化的・宗教的背景が違う国の人たち、さらに英語がわからないとかだと接点持とうと思ってもハードル高いですよね…。

彼女たちは「勉強できることが嬉しい!」と言い、普段は少女のように笑っているけれど…過去の話になると本当に顔つきが変わります。自分にはない経験だからこそ彼女たちから学ぶことはとても多く、全てがありがたいです。

今日はまた一層紅葉になっているエリアを発見!